電力と都市ガスの市場構造で大きく違う点は、供給する資源のシェアにあります。
電力市場では電力会社みずからが大規模な発電所を運営してほぼ独占的に電力を製造しているのに対して都市ガス市場では、原料になるLNGの輸入量の6割以上をガス会社ではなくて電力会社が抑えています。
都市ガスの市場構造。出典:経済産業省/資源エネルギー庁
電力会社は火力発電用に大量のLNGを調達しています。電力の販売量が低下する中で、余剰のLNGを都市ガスとして販売するチャンスが広がる事となります。ただし需要家までガスを供給するための導管はガス会社が保有・運営しています。