LNGの輸入量は電力会社が6割以上:対ガス会社③

 2016年10月現在、ガスの導管網が整備されている区域は全国の国土の6%弱に過ぎません。東京・大阪をはじめ大都市圏の周辺地域に限られているのです。世帯数では67%をカバーするものの、都市部を除くとLPガスのシェアが圧倒的に高くなる。広い地域を対象に電力とセットで販売するためには、都市ガスとLPガスの両方を供給できる体制を整える必要があるものと思われます。

LNGの輸入量は電力会社が6割以上3

都市ガス導管網の整備状況。出典:経済産業省/資源エネルギー庁

 実は、すでに東京電力をはじめLPガス会社と提携してセット販売に乗り出す動きが始まっています。今後は地域を越えて電力・都市ガス・LPガス会社の提携が広がることは確実と思われます。大手の事業者を中心に各地域で陣取り合戦が激化していく中で、都市ガスの小売全面自由化を機に、電力の小売競争が加速する可能性も大いにあります。

LNGの輸入量は電力会社が6割以上:対ガス会社①

LNGの輸入量は電力会社が6割以上:対ガス会社②

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