都市ガスとLPガスの違い

日本の家庭で使われているガスは、都市ガスとLPガス(プロパンガス)に2分されます。
それぞれに特徴・違いを紹介していきます。

〇基本的な違い

都市ガス LPガス
原料 メタン(燃える気体)を主な成分に持つ天然ガス。海外から輸入する液化天然ガス(LNG)が大半を占めます。 プロパン・ブタンを主成分に持つ液化石油ガス(LPG)。LPGは、大半を海外から輸入しています。
特徴・性質 1)本来は無色・無臭ですが、ガス漏れ時にすぐに気が付くよう匂いをつけています。

2)マイナス162℃まで冷やすと液体になり、体積が600分の1と小さくなります。

3)空気より軽いです。

1)本来は無色・無臭ですが、ガス漏れ時にすぐに気が付くよう匂いをつけています。

2)マイナス42℃まで冷やすと液体になり、体積が250分の1と小さくなります。

3)空気より重いです。

ガス会社 都市ガスは、お客さまがその地域で供給している都市ガス事業者と供給契約を交わします。全国に200以上の都市ガス事業者があります。 LPガスは、お客さまがその地域にあるいくつかのLPガス事業者の中から契約する会社を選びます。全国に2万社以上のLPガス事業者があります。
供給方法 都市ガスは道路の下のガス導管を通じて供給されます。 LPガスはLPガスが入ったボンベを事業者が配送します。

〇供給方法の違い

需要家までの流れ【都市ガス】需要家までの流れ【都市ガス】

〇都市ガス・プロパンガスの輸入先

都市ガス・プロパンガスの輸入先

〇都市ガス・プロパンガスの販売量

 2015年現在、都市ガスが65%、LPガス(プロパンガス)が約35%を占めています。

 ◎都市ガス

  都市ガスは、ここ最近の20年で販売量が2倍になっており順調に需要が伸びています。
  エネルギー構成比を見ても全体の約20%を超過する勢いです。
  全国に200以上の都市ガス事業者が存在します。

 ◎プロパンガス

  販売量は、2005年のピーク時を100として考えると、2013年には84まで下がっています。
  現在では、エネルギー構成比では全体の約10%を下回る状況です。

〇地域別:都市ガス料金とプロパンガスの適正価格での比較

 注意:プロパンガス(LPガス)の料金は、都市ガスのように認可されていません。
    販売店が独断で価格を設定しているので検証したほうが良さそうです。

< 関東地方 >

(消費税別)
※1 基本料金 1,058円 + 従量料金 6,148※2 = 合計請求額 7,206
基本料金 1,500円 + 従量料金 6,600※3 = 合計請求額 8,100

※1:東京ガス(株)発表「東京地区2013年8月検針分(20m3~80m3)」
※2:単価141円×2.18×使用量20m3  ※3:単価330円×使用量20m3

< 東北地方 >

(消費税別)
※1 基本料金 1,139円 + 従量料金 8,676※2 = 合計請求額 9,815
基本料金 1,500円 + 従量料金 6,600※3 = 合計請求額 8,100

※1:東部ガス(株)発表「2013年8月検針分(24m3~102m3)」参考
※2:単価199円×2.18×使用量20m3  ※3:単価400円×使用量20m3

< 甲信地方 >

(消費税別)
※1 基本料金 893円 + 従量料金 5,101※2 = 合計請求額 5,994
基本料金 1,500円 + 従量料金 6,600※3 = 合計請求額 8,100

※1:長野都市ガス発表「2013年8月検針分(26m3~80m3)」参考
※2:単価117円×2.18×使用量20m3  ※3:単価400円×使用量20m3

< 東海地方 >

(消費税別)
※1 基本料金 1,800円 + 従量料金 6,627※2 = 合計請求額 8,427
基本料金 1,500円 + 従量料金 7,600※3 = 合計請求額 9,100

※1:東邦ガス(株)発表「2013年8月検針分(26m3~250m3)」参考
※2:単価152円×2.18×使用量20m3  ※3:単価380円×20m3

出展:一般社団法人 プロパンガス料金消費者協会

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です