すでに2016年8月1日からガス小売事業者の事前登録の申請が始まり、いち早く東京電力や関西電力が申請を出しました。そのほかの電力会社も追随する見通しで、来年1月には電力と都市ガスのセット料金プランを発表して営業活動を開始できる予定です。
一方で守る立場のガス会社には厳しい競争が待ち受けています。政府は自由化後のガス料金が地域によって値上がりすることを防ぐため、引き続き規制料金(経過措置料金)によるガスの販売を義務づける事業者を10月から11月に選定することになっています。
小売全面自由化に向けた事前のスケジュール出典:経済産業書/資源エネルギー庁
供給地域内のシェアが高い東京ガス・大阪ガス・東邦ガス(中部地域)の大手3社を指定することは確実と思われます。現在の電力市場と同様に、規制料金を続ける場合には新規参入の事業者と比べて自由料金の単価を安く設定しにくい環境となります。
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